これまでの「美肌のために菌は排除すべき」という考え方から 「肌にとって有益な美肌菌は残して育てる」という考え方に。 桃谷順天館では、肌の悪玉菌に優先的に作用し、美肌菌の割合を増やす フローラコントローラ「FC161」の研究開発に成功しました。
肌には200種以上の菌が発見されており、大きく3つに分類に分けられます。
肌にとって良い働きをしてくれる
健常な人の皮膚に多く存在しており、肌にうるおいを与え、バリア機能をアップさせる美肌にとって重要な役割をもちます。
肌トラブルを引き起こす要因となる
肌荒れ、アトピー性皮膚炎の原因にもなり、アルカリ性の環境下を好むので、肌の弱酸性を保つ善玉菌が少ないと増加する傾向があります。
善玉菌と悪玉菌のバランスや肌環境に左右され良くも悪くもなる
善玉菌と悪玉菌の両方が存在するといわれております。善玉菌は肌のpH値を弱酸性に保ち肌を保護する一方で、悪玉菌は毛穴に潜んで皮脂をエサにニキビの元をつくるといわれております。
Researcher's voice
私たちの研究の原点は、創業当初から今もつづくニキビ研究にあります。時代を経て、科学技術が進歩することで、肌の菌の遺伝子解析の技術が急速に進化し、アトピーや肌荒れ、ニキビの原因の要素として肌の菌が関係していることが徐々にわかってきております。
肌に存在する細菌叢(=スキンフローラ)は、ばい菌ではなく、私たちのお肌を守る大切な存在です。このため過度な殺菌効果は、肌にとって良い菌まで死滅させてしまう恐れがあります。この考え方から、肌の菌を死滅させるのではなく、菌と共生し、肌の菌叢のバランスを変える、フローラコントローラFC161の開発に成功しました。
近年では業界のボーダレス化が進み、“化粧品” への考え方が変化してきております。私たちは、化粧品=お肌を美しく保つもの、という創業から続く原点に立ち、既存の枠にとらわれないモノづくりを進めております。 スキンケアやベースメイクへの配合はもちろん、繊維メーカー様との共同開発では、フローラコントローラFC161を“繊維”に練り込むことに成功いたしました。これによって、まだ誰も見たことがない、“新しい形の化粧品“が生まれていきます。 全てはお客様の美肌づくりのために。
桃谷総合文化研究所
Conference presentation
桃谷順天館は世界のスキンフローラ研究発展のため、 世界各国での学会発表や業界紙への論文掲載への取り組みを進めています。
Date | Media name |
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2018.3 | Japan-society for Bioscience Biotechnology and Agrochemistry : (JSBBA) 2018 Conference Topics Award Winner. Our presentation was selected for 30 out of 2000 lectures. |
2018.7 | Published in the American oil chemists’Society(AOCS) Our presentation was selected for 5 out of 450 lectures. |
2019.9 | ISBAB(International Symposium on Biocatalysis and Agricultrual Biotechnology) |
2019.12 | International Conference on Food Factors(ICoFF) |